自己破産@体験からの進め方のヒント

自己破産@体験からの進め方のヒント
借金に悩み、債務整理が頭によぎる方へ、私の、自宅任意売却~自己破産に至る体験をお話します。ご自身の選択の参考にしてください。

失言多数(私) (雑感)

2009.4.29

一言が、大きな意味を持つことというのが、人生の場面には、けっこうよくあるものと思う。

そのとき気付いているわけはないのだが、あとで気付く。

一方、しゃべらないことの功罪も、同様に、ある。なぜあのとき言わなかったのか。。。ということ。

「失言」と「言わなかったことへの後悔」、ともにある。

ときどき思い出すことがある(それだけ印象に残ってしまったわけだ)ので、書いてみる。

失言1
これは忘れるわけがない、自己破産の免責審尋での、裁判官とのやりとり。

以前の記事で、下記のように書きました。

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そのあと、「このことより大きな問題ではないですが、」との前置きがあって、会社を辞めてから購入した2台のパソコンについて聞かれました。どちらも30万前後でした。一つは自分の株トレード用、もう一つは、子供の大学での使用のために、入学時に、大学の生協のお勧め品を購入したものでした。(ちなみに子供は、このあと、私が一度半期分の授業料を出したあと、奨学金とバイトですべてやっています。) 「これらは高すぎませんか」という問いでした。パソコンとしては高くない旨をしきりに言いましたが、そこで一言、同席の弁護士さんに、「そういうことではなくて、反省しているのかどうかを聞かれているのですよ。」と言われ、「不相応な購入でした。そういう意味では、言い訳の余地はないです。」と言いました。

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TPOを把握した適切な応答が必要だったということです。世の中は1+1=2ではないのだ。TPO大事。言い換えればKYはいけない(意図的でない限り)。

R1

失言2
娘に、「無理するな」と言ったことがある。バイトが不条理にきついそうな。でも、「親ならがんばれというべきだ」とある人に言われた。それも一理だな、安易に「無理するな」では、いけないこともあるな、と、今思う。

失言3
何年も前だが、かみさんや子供たちがテレビを見ている傍らで、私はパソコンを見ていた。かみさんに文句を言われた、要するに、家族の中でのふるまいを考えてよ、というようなことだった。そのときは、必死の思いでパソコンを見ていたのではあるが、家族には何も話していなかった。ただの趣味とか道楽としか、写らなかったのだろう。なりゆきで、「おまえは専業主婦だろうが」と言った。「そんなふうにしか私を見ていないの?」とか言い返されたが、「そんなふうにしか」って、よくわからなかった。それから半年間、弁当なしだった。いまでもよくわからないが、何かを傷つけたのだろう。かみさんとの会話では、よくわからない同様のことが、ときどき起こった。夫婦って、むずかしい!?(夫婦ではあっても、お互いのことは半分くらいしかわからないのだろうと、思うようになった。)

R2

失言4
娘に、「子供は親の奴隷だからなー」と言ったことがある。ほんとうは、「お父さんは、子供は親の奴隷なんだと感じたから、早く親元を離れたくて、出た。あなたに対しては、親は親、子は子と思っているからね。」と言いたかったのだが、伝わらなかった可能性がある。なりゆきで、言葉足らずで終わってしまった。

失言5
昔、婚約指輪を、家から盗まれたことがあった。私は妻を責めた、「お前の管理が悪い」と。家の管理責任を言ったのだ。しかし、「私が悪いって言うの!?」と妻は言って、それからすごい剣幕だった。管理という意味において悪いというのは、普通に世の中にあることだと思うのだが、それが通じないのは、残念だ。彼女にはわかりえないことなのかもしれない。あるいはまた、そんな管理責任なんていうものは、本質ではないのかもしれない。が、日々、組織で働く者には、付いて回るものだ。その後、半年間、口をきいてもらえなかった。

R3

失言6
話は中学時代。禁止されていることなんだけど、やってみたいよなー、ってことも教えてくれた親友がいた。夏にはよく、海に行った。岩場にあがっていたときに、彼が出してきたものは、夏休みの数学の宿題だった。それを、私にやってくれと言ってきた。私は、こんなところで宿題をやる気分になれねーよ、とか言って、断った。それはそれで普通の感覚だったと思うが、あとで思ったのは、本当は、たぶん、彼なりに必死だったのだろうと思うことだ。岩場には泳いで渡る、岩場に備えたサンダルやタオルなどを入れたビニール袋を携えて、泳いで渡るのだ。そんなビニール袋に、宿題の冊子を忍ばせてくるなんて、並々ならぬ覚悟があったはずだ。だから、あのときは、友達としては、冷たすぎたなーと、後悔している。

失言7
会社でのこと。上司は数メートルの距離にいる。私は、その上司からの指示で、数日にわたる課題に取り組んでいた。しかし、途中、少し作業が遅れていてあせっていた。そういうこともあって、すべき途中報告をパスしていた。その朝、ラジオ体操が終わって、伸びをするついでに、つい、「さあ、のこりでもやるか」と、口に出てしまった。私としては、「やらなくては」の思いであせっていたのにだ。そのあと、その一言が上司に聞こえたらしい。わりとすぐ、その上司に呼ばれ、「そんな意識で仕事をしているのか。途中報告もしないで。」と、叱責された。これは、おおいなるミスだ。自分のあせりがあり、それを皮肉りたい自己の発話であったが、関係者に聞こえてしまっては、まったくよくない。

R4.jpg

言わなかったことへの後悔1
会社時代、同僚が、ひとつのプロジェクトの関係者会議で、その方針を説明していた。同じプロジェクトに私も参画していて、その会議にもいた。しかし、あるセクションからものすごい反発があった。同僚は、ひるまず応答していたが、私は何も発言しなかった、確信がなかったからだ。しかし、あとで、反発勢力だった一人から言われた、「あなたはなぜあの場で何も言わなかったのか。あなたはあのとき彼とともにあるべき立場だったでしょう? そこで、何も言わなかったことに対して、あなたの人間性に失望した。」

言わなかったことへの後悔2
会社を辞める少し前だった、事業方針説明会。おかしいと思った。それまでも、いろいろ、おかしいと思ったことがあっても、組織や上司に言えなかった。結局、辞めてもいい覚悟ができていなければ、言えないのだ。しかし、そんな覚悟は、現実に組織にいるとむずかしいのだ。

言わなかったことへの後悔3
高校のとき、片思いの人がいた。2年間くらい、片思いでいた。結局2年間、何も言えなかった。あのせつなさは、今でも忘れない。覚えている最後のシーンは、彼女が学園祭で、チューリップの、「ああ、今夜だけは君を抱いていたい」を歌っていたのを覚えている。

R5.jpg

上に書いたことは、鮮明に覚えていて、ときどき、思い出してしまうのです。それらは、今も私の心の指針となっています。

最近よくTVで見る脳科学者の茂木さんが、「後悔するってことは否定すべきことではないんだ、その後悔が、今に生きているのだ。」という趣旨のことを、言っていました。そういうことなんですね。


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プロフィール

Bankrupted

Author:Bankrupted
2002.5 会社早期退職
株トレード
2004.5 自宅任意売却
2006.11 自己破産を選択
2007.2 自己破産申し立て
2007.3 破産手続き開始
2007.5 免責認可

このようになってしまった経緯と、体験からの自己破産の進め方のヒントを記します。皆さんの「他山の石」となれればと思います。

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