4.4 その後の手続き
その後、11月の月末には、多数の支払い決済が待っていました。これらは、引き落としされないよう、また、入金しないようにしました(もともと原資がありませんでしたが、誤って一部だけ落ちることのないようにしたということです。妻名義分は、別途、あとで、振り込みました)。
弁護士さんにはこのことは相談しており、債権者から連絡があった場合のセリフとして、「自己破産を弁護士と相談している。追って受任通知が行きます。」をいただいておりました。
11/末から12/頭にかけて、数件の、債権者からのTELがありましたが、そのように話すと、意外にたんたんと、了解してくれました。1件は、「早く受任通知がほしい」と、数度催促がありました。これは、12/5に、弁護士さんとの打ち合わせの際、弁護士さんと電話で直接話をしてもらうことができ、解決しました。
12/6に「受任通知」が、すべての債権者に発送されました。
その後は、特に債権者とのトラブルは直接ありませんでした。
弁護士事務所のアシスタントの方との、実務上/書類上の打ち合わせのTELや、事務所への訪問が、ときどきありました。アシスタントの方も、接しやすかったので、ラッキーだったと思っています。
債権の調査にかなりの時間を要するようでした。当初、裁判所への申し立てを、1/下旬のめどと聞いていましたが、結果的に2007.2.16が、申し立て日になりました。
2/23に、弁護士事務所から速達が届きました。裁判所から、追加の質問が来ているとのことで、回答を1週間以内に用意してほしいとのことでした。項目はけっこうな数(21項目)がありましたが、答えがむずかしい要素は特にありませんでした。仕事の区切りめをはかり、1日かけて回答を作成、2/28に弁護士事務所に送りました。
こんな感じでした。
サンプル
3/15に、裁判所から「破産手続き開始決定」が出ました。そしてその通知書面には、4/26に「免責審尋」 (裁判所に弁護士とともに出向いて、裁判官と面接)を行う旨の通達も、記載されていました。
4/26、「免責審尋」当日、呼び出し時刻の30分前に弁護士さんと裁判所で待ち合わせをして、事前打ち合わせを行うことになっていました。しかし、当日その場というのは、ほかの同類の審査を受ける人たちが、同じ待合室のような部屋に数人(数組)いて、とても弁護士さんとお話できるような環境ではありませんでした。弁護士さんは、ただ、「株のことは聞かれると思う」ということ、「正直に話すように」ということ、それまでの資料一式を私に渡して、よく目を通しておくようにとだけ言いました。私は、もっと打ち合わせらしい打ち合わせをしてくれるのかなと思っていましたが、こういうことでした。
それはそういうことだったとして、いざ、裁判官との面接になりました。弁護士さんも同席します。
■裁判官とのやりとり
若い裁判官でした。面接が始まって裁判官の一言目は、「あなたはなぜここに呼ばれたと思いますか。聞きたいことがあるから呼んだんです。聞きたいことは何だと思いますか。」というようなことでした。ちょっとこんな質問のされ方をされるとは面食らいました。どのように答えたらいいのだろうと躊躇してしまいました。かなり間を置いて、「こういうことに至った経緯については今までの提出資料で説明しておりますので......」と言うのが精一杯でした。重ねて「聞きたいことは何だと思いますか。」と聞いてきました。またしばらく間を置いて、思い当たるのは株のことしかないと思い、「今回の私のこういう経緯の一番大きな原因は、株トレードの失敗にあります。株での失敗ということについては、弁護士の先生からも、世の中で一般的にギャンブルと同様に見られ、認められがたいと言われております。しかし、私にとっての株は、意識としては事業として取り組んだものでした。なぜ失敗したかの要因は、..........心理面にあって、...........,、「だれもでもできる」...........がうそであって............」というようなことを言いました。「そうではあっても、リスクの認識が必要ですよね。」と、裁判官。
そのあと、「このことより大きな問題ではないですが、」との前置きがあって、会社を辞めてから購入した2台のパソコンについて聞かれました。どちらも30万前後でした。一つは自分の株トレード用、もう一つは、子供の大学での使用のために、入学時に、大学の生協のお勧め品を購入したものでした。(ちなみに子供は、このあと、私が一度半期分の授業料を出したあと、奨学金とバイトですべてやっています。) 「これらは高すぎませんか」という問いでした。パソコンとしては高くない旨をしきりに言いましたが、そこで一言、同席の弁護士さんに、「そういうことではなくて、反省しているのかどうかを聞かれているのですよ。」と言われ、「不相応な購入でした。そういう意味では、言い訳の余地はないです。」と言いました。
こんな様子で、たぶん15分くらいだったと思います。
一部、答えがまずかったかと思いました。裁判所を出るときに、弁護士さんにそのように感想を言ったのですが、弁護士さんは、「それはしようがない。免責は出ると思いますよ。」とおっしゃいました。
そして、漠然と、また数ヶ月待つのかと思っていましたが、5/8に免責認可が出ました。
その連絡を、弁護士事務所のアシスタントの方からもらい、書類を渡すから来てくださいと言われ、5/12に受け取りにいきました。直接先生とはお会いできませんでした。関係書類を一式渡されたのですが、3-4cmの厚さがありました。このように、あとで手続書類や関係書類をすべて本人に返すものだとは知りませんでした。

P.S.
このときに渡された書類の封筒には、「事件名 破産」と出ていました。

また、裁判所からの免責認可の通知書の、免責理由の欄には、以下の文面がありました。
「破産者には破産法252条1項各号に掲げる免責不許可事由に該当する行為が認められるが、破産者がかかる行為に及ぶに至った経緯、破産者の更正の可能性など、本件で明らかになったすべての事情を斟酌すると、破産者について免責を許可するのが相当である。」
今、自身で原文をタイプしたわけですが、改めてその一言一言が重く感じられ、裁判官の方にも感謝をいたしたいと、改めて感じた次第です。 クリックしてくれるとうれしいです→
/
弁護士さんにはこのことは相談しており、債権者から連絡があった場合のセリフとして、「自己破産を弁護士と相談している。追って受任通知が行きます。」をいただいておりました。
11/末から12/頭にかけて、数件の、債権者からのTELがありましたが、そのように話すと、意外にたんたんと、了解してくれました。1件は、「早く受任通知がほしい」と、数度催促がありました。これは、12/5に、弁護士さんとの打ち合わせの際、弁護士さんと電話で直接話をしてもらうことができ、解決しました。
12/6に「受任通知」が、すべての債権者に発送されました。
その後は、特に債権者とのトラブルは直接ありませんでした。
弁護士事務所のアシスタントの方との、実務上/書類上の打ち合わせのTELや、事務所への訪問が、ときどきありました。アシスタントの方も、接しやすかったので、ラッキーだったと思っています。
債権の調査にかなりの時間を要するようでした。当初、裁判所への申し立てを、1/下旬のめどと聞いていましたが、結果的に2007.2.16が、申し立て日になりました。
2/23に、弁護士事務所から速達が届きました。裁判所から、追加の質問が来ているとのことで、回答を1週間以内に用意してほしいとのことでした。項目はけっこうな数(21項目)がありましたが、答えがむずかしい要素は特にありませんでした。仕事の区切りめをはかり、1日かけて回答を作成、2/28に弁護士事務所に送りました。
こんな感じでした。
サンプル
3/15に、裁判所から「破産手続き開始決定」が出ました。そしてその通知書面には、4/26に「免責審尋」 (裁判所に弁護士とともに出向いて、裁判官と面接)を行う旨の通達も、記載されていました。
4/26、「免責審尋」当日、呼び出し時刻の30分前に弁護士さんと裁判所で待ち合わせをして、事前打ち合わせを行うことになっていました。しかし、当日その場というのは、ほかの同類の審査を受ける人たちが、同じ待合室のような部屋に数人(数組)いて、とても弁護士さんとお話できるような環境ではありませんでした。弁護士さんは、ただ、「株のことは聞かれると思う」ということ、「正直に話すように」ということ、それまでの資料一式を私に渡して、よく目を通しておくようにとだけ言いました。私は、もっと打ち合わせらしい打ち合わせをしてくれるのかなと思っていましたが、こういうことでした。
それはそういうことだったとして、いざ、裁判官との面接になりました。弁護士さんも同席します。
■裁判官とのやりとり
若い裁判官でした。面接が始まって裁判官の一言目は、「あなたはなぜここに呼ばれたと思いますか。聞きたいことがあるから呼んだんです。聞きたいことは何だと思いますか。」というようなことでした。ちょっとこんな質問のされ方をされるとは面食らいました。どのように答えたらいいのだろうと躊躇してしまいました。かなり間を置いて、「こういうことに至った経緯については今までの提出資料で説明しておりますので......」と言うのが精一杯でした。重ねて「聞きたいことは何だと思いますか。」と聞いてきました。またしばらく間を置いて、思い当たるのは株のことしかないと思い、「今回の私のこういう経緯の一番大きな原因は、株トレードの失敗にあります。株での失敗ということについては、弁護士の先生からも、世の中で一般的にギャンブルと同様に見られ、認められがたいと言われております。しかし、私にとっての株は、意識としては事業として取り組んだものでした。なぜ失敗したかの要因は、..........心理面にあって、...........,、「だれもでもできる」...........がうそであって............」というようなことを言いました。「そうではあっても、リスクの認識が必要ですよね。」と、裁判官。
そのあと、「このことより大きな問題ではないですが、」との前置きがあって、会社を辞めてから購入した2台のパソコンについて聞かれました。どちらも30万前後でした。一つは自分の株トレード用、もう一つは、子供の大学での使用のために、入学時に、大学の生協のお勧め品を購入したものでした。(ちなみに子供は、このあと、私が一度半期分の授業料を出したあと、奨学金とバイトですべてやっています。) 「これらは高すぎませんか」という問いでした。パソコンとしては高くない旨をしきりに言いましたが、そこで一言、同席の弁護士さんに、「そういうことではなくて、反省しているのかどうかを聞かれているのですよ。」と言われ、「不相応な購入でした。そういう意味では、言い訳の余地はないです。」と言いました。
こんな様子で、たぶん15分くらいだったと思います。
一部、答えがまずかったかと思いました。裁判所を出るときに、弁護士さんにそのように感想を言ったのですが、弁護士さんは、「それはしようがない。免責は出ると思いますよ。」とおっしゃいました。
そして、漠然と、また数ヶ月待つのかと思っていましたが、5/8に免責認可が出ました。
その連絡を、弁護士事務所のアシスタントの方からもらい、書類を渡すから来てくださいと言われ、5/12に受け取りにいきました。直接先生とはお会いできませんでした。関係書類を一式渡されたのですが、3-4cmの厚さがありました。このように、あとで手続書類や関係書類をすべて本人に返すものだとは知りませんでした。

P.S.
このときに渡された書類の封筒には、「事件名 破産」と出ていました。

また、裁判所からの免責認可の通知書の、免責理由の欄には、以下の文面がありました。
「破産者には破産法252条1項各号に掲げる免責不許可事由に該当する行為が認められるが、破産者がかかる行為に及ぶに至った経緯、破産者の更正の可能性など、本件で明らかになったすべての事情を斟酌すると、破産者について免責を許可するのが相当である。」
今、自身で原文をタイプしたわけですが、改めてその一言一言が重く感じられ、裁判官の方にも感謝をいたしたいと、改めて感じた次第です。 クリックしてくれるとうれしいです→


コメントの投稿
- トラックバックURL
- http://bankrupted.blog115.fc2.com/tb.php/22-d56e2dc7
- この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)