持ち家と公営住宅の比較 (雑談)
「持ち家」を持ってよかったかどうかというのは、私の個人的な感覚での一般論としては、時代に翻弄されるということです。私の場合は「バブル後」に翻弄されました。
「公営住宅」については、とてもありがたい制度ですが、いろいろと入居条件があったり、抽選だったりするので、だれでも利用できるわけではありません。
しかし、家族があって、収入がきびしいなら、選択としてはおおいにありだと思います。(単身だと私の調べたところでは50歳以上でないと入れないようでしたので、若い単身の方は、その場合無理ですが、そうしたら私のイメージでは、住み込みの働き先を探すかなと思います。そして結婚するときに、公営住宅に申し込むのは可能でしょう。また、地方の県営住宅では、県外からでも申し込める県もあります。思い切って人生を変えるなら、こういう方法にあたってみてもいいと思います。)
「公営住宅」に住んでみてどうかということですが、これは一般論としては語れませんが、私のケースでは、とても満足しています。
私の住んでいる公営住宅は、古い団地ですが、利便性の高い場所にあります。なぜこんな便利なところに公営住宅があるのか不思議なくらいです。(若干聞こえてきた話では、ちょっと特殊な成り行きがあったのではないかと思います。) 現在すぐ近くに民間のマンションも建設中です。
見てくれは、悪いです。最初にここの様子を見にきたときに、実は「とても住む気になれない」と思いました。とんでもなく「スラム化」しているように写ったのでした。駐車場には、タイヤがパンクしたまま長く放置されているような車があったり、車の中や周辺に生活用品やブロックなどが置いてあり、だれか車の中で生活しているのかと思えるような光景もありました。また、屋外の芝生に無造作に古い家具かなにかが放置されていたり、私に割り当てられた棟のとなりの棟の一室は、外から見ると「ごみ屋敷」でした。(「ごみ屋敷」は今はなくなりましたが、ほかの様子は以前のままです。)
それなので、かなり悲惨な思いで、引越ししました。
しかし、今は、こういった印象はがらっと変わっています。
いろいろな意味でしっかりした団地であることがわかってきたのです。
公営住宅の係は、室内設備のトラブルにはしっかり対応してくれています。室内はまことに質素ですが、近隣の部屋の生活音がほとんど聞こえません(基本構造は割にしっかりしているかも)。自治会もしっかり存在し、活動しています(古いやり方ですが)。古いといえば、いろいろと地場の慣習があります、まったく驚いたのですが、管理費や自治会費は、係の住人が毎月、一軒一軒まわってきて集金します、しかも領収証も発行しません。また、町香典という慣習があって、町内の誰かが亡くなると、そのたびに一軒1000円出すのです。去年私は、棟の係をやらされましたが、去年1年で9人亡くなりました。そしてまた、町内にある神社の掃除を、毎週日曜日、棟ごとに順番でやるのですが、3ヶ月に1度くらいまわってきます。さらに、4月から10月まで、毎月1度、団地の草刈をします。こういう関係で、隣近所とは顔見知りになり、なんとなくどんな人が住んでいるかわかってきました。みな、まともな人たちでした。挨拶を積極的にする若い人が多いのにも感心します。
慣習については、よそ者が慣習にたてをついてもしようがないと思い、従っています。
ただ、実際に外見の印象も含めて、いろいろな点で管理不全に思える点については、なぜこれだけ管理や自治会活動がしっかりしている中で放置されているのかということで、疑問には思っています。いずれ、聞いてみたい点ではあります。
また、思ってしまうのは、以前持ち家だった団地型マンションとの比較です。以前のマンションでも、係というのはありました。理事と呼んでいましたが、2年の任期でした。私も一度やりましたが、今の公営団地の係との比ではなく、大変でした -- 深夜までの集会、意見紛糾、管理人に胸ぐらをつかまれる、他の理事にからまれる、また夏祭りなど。
ここのほうがずっと平和です。
そして、ここの家賃/管理費/自治会費/駐車場代を含めて、以前のマンションの管理費/修繕積み立て費/駐車場代と、ほぼ変わらないのです(以前のマンションでは、これに加えて住宅ローン/固定資産税/火災保険の支払いがあったわけです)。
私がこう思えるのはラッキーなケースかもしれませんが、住まいを考える場合、公営住宅にしても民間賃貸にしても、自己所有物件にしても、一見しただけのイメージで判断しないほうがいい場合もあるということを、思います。 クリックしてくれるとうれしいです→
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「公営住宅」については、とてもありがたい制度ですが、いろいろと入居条件があったり、抽選だったりするので、だれでも利用できるわけではありません。
しかし、家族があって、収入がきびしいなら、選択としてはおおいにありだと思います。(単身だと私の調べたところでは50歳以上でないと入れないようでしたので、若い単身の方は、その場合無理ですが、そうしたら私のイメージでは、住み込みの働き先を探すかなと思います。そして結婚するときに、公営住宅に申し込むのは可能でしょう。また、地方の県営住宅では、県外からでも申し込める県もあります。思い切って人生を変えるなら、こういう方法にあたってみてもいいと思います。)
「公営住宅」に住んでみてどうかということですが、これは一般論としては語れませんが、私のケースでは、とても満足しています。
私の住んでいる公営住宅は、古い団地ですが、利便性の高い場所にあります。なぜこんな便利なところに公営住宅があるのか不思議なくらいです。(若干聞こえてきた話では、ちょっと特殊な成り行きがあったのではないかと思います。) 現在すぐ近くに民間のマンションも建設中です。
見てくれは、悪いです。最初にここの様子を見にきたときに、実は「とても住む気になれない」と思いました。とんでもなく「スラム化」しているように写ったのでした。駐車場には、タイヤがパンクしたまま長く放置されているような車があったり、車の中や周辺に生活用品やブロックなどが置いてあり、だれか車の中で生活しているのかと思えるような光景もありました。また、屋外の芝生に無造作に古い家具かなにかが放置されていたり、私に割り当てられた棟のとなりの棟の一室は、外から見ると「ごみ屋敷」でした。(「ごみ屋敷」は今はなくなりましたが、ほかの様子は以前のままです。)
それなので、かなり悲惨な思いで、引越ししました。
しかし、今は、こういった印象はがらっと変わっています。
いろいろな意味でしっかりした団地であることがわかってきたのです。
公営住宅の係は、室内設備のトラブルにはしっかり対応してくれています。室内はまことに質素ですが、近隣の部屋の生活音がほとんど聞こえません(基本構造は割にしっかりしているかも)。自治会もしっかり存在し、活動しています(古いやり方ですが)。古いといえば、いろいろと地場の慣習があります、まったく驚いたのですが、管理費や自治会費は、係の住人が毎月、一軒一軒まわってきて集金します、しかも領収証も発行しません。また、町香典という慣習があって、町内の誰かが亡くなると、そのたびに一軒1000円出すのです。去年私は、棟の係をやらされましたが、去年1年で9人亡くなりました。そしてまた、町内にある神社の掃除を、毎週日曜日、棟ごとに順番でやるのですが、3ヶ月に1度くらいまわってきます。さらに、4月から10月まで、毎月1度、団地の草刈をします。こういう関係で、隣近所とは顔見知りになり、なんとなくどんな人が住んでいるかわかってきました。みな、まともな人たちでした。挨拶を積極的にする若い人が多いのにも感心します。
慣習については、よそ者が慣習にたてをついてもしようがないと思い、従っています。
ただ、実際に外見の印象も含めて、いろいろな点で管理不全に思える点については、なぜこれだけ管理や自治会活動がしっかりしている中で放置されているのかということで、疑問には思っています。いずれ、聞いてみたい点ではあります。
また、思ってしまうのは、以前持ち家だった団地型マンションとの比較です。以前のマンションでも、係というのはありました。理事と呼んでいましたが、2年の任期でした。私も一度やりましたが、今の公営団地の係との比ではなく、大変でした -- 深夜までの集会、意見紛糾、管理人に胸ぐらをつかまれる、他の理事にからまれる、また夏祭りなど。
ここのほうがずっと平和です。
そして、ここの家賃/管理費/自治会費/駐車場代を含めて、以前のマンションの管理費/修繕積み立て費/駐車場代と、ほぼ変わらないのです(以前のマンションでは、これに加えて住宅ローン/固定資産税/火災保険の支払いがあったわけです)。
私がこう思えるのはラッキーなケースかもしれませんが、住まいを考える場合、公営住宅にしても民間賃貸にしても、自己所有物件にしても、一見しただけのイメージで判断しないほうがいい場合もあるということを、思います。 クリックしてくれるとうれしいです→


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